社員旅行の知床では「熊出没」情報に驚かされビビった

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もう10年になるだろうか。社員旅行で道東を回った時だった。季節は6月で、北海道は新緑で一番いい季節だと云われ、総勢10名でバスツアーに便乗した。なかには飛行機に初めて乗る輩もいて、みんなで揶揄ったものだ。「飛行機は乗る時には靴を脱いで乗る」とか「乱気流で座席が一回転する時もある」だとかいい加減な出まかせを云って面白がっていた。1日目は知床を廻る予定と聞いていたが、しかし何故か「たんちょう釧路空港」に着陸した。「たんちょう釧路空港」から知床に行くにはかなり時間がかかる。本来は根室中標津空港を利用するのだが、ツアーの旅行会社の通合かまたは金銭的な問題なのか、「たんちょう釧路空港」に飛行機は降りた。そこからバスで知床に向かったが、記憶では4時間位かかったような気がする。知床で降り立ったのは羅臼でそこで昼食を取った。「いくら丼」だったが、これは飛びっきり旨かった。できるならお代わりしたいほどだった。バスは知床の行ける所まで走った感じで、知床5湖の近くまで行ってくれた。駐車所から7~8分も歩きて、知床世界遺産センターに着いた時。「本日は熊が出没しているので、決められたコース以外には行かないよう」とアナンウンスがあった。日頃、熊なんかとは無縁な生活をしている者には、熊のアナンウンスは強烈だ。道を歩いていても、急に竹藪から熊が出てくるような気がする。気がつくと周りには誰もいなく一人になっていた。フレペの滝(乙女の涙)に行くつもりだった、そそくさ切り上げてバスに戻った。既に仲間も何人か戻っており、熊の話題にはなっていなかった。こちらからも敢て熊の話はしなかった。

 夕食のカニの食べ放題には失望したが、これも想い出か


バスは知床からどのくらい走ったのか分からないが日没になっていた。多分、網走湖に向かっているのだろう。今晩は網走湖のホテルに1泊する予定だが、夕食はホテルで取らずにカニの食べ放題でカニを食べる予定らしい。カニの店は網走市の郊外と思えた。店には他のツアー客もいてゴッタ返していた。しばらくして器に入った毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニが目の前に運ばれてきた。見ると驚いたことに全てのカニが小さ過ぎる。こんなカニはどのようにして食べるのか迷ったが、取り敢えずカニ手をつけた。タラバガニ、ズワイガニは多少小さくても食べるのは難しいない。問題は毛ガニだ。こうも小さければ足などは食うところはない。10分もたった頃か、仲間が「はいお代わり」と声を出したが、従業員がきて「毛ガニはまだ食えますので食べてからにしてください」と一喝された。「こんな所は食えないよ」と抵抗はしたが、聞き入れられなかった。それをみていた仲間はその後、誰一人としてお代わりをしなっかた。腹が空いたら、ホテルで何にか喰えばと全員が思ったようだ。

 眼が覚めたら窓の外は、美しい網走湖とオホーツク海が一望できた


網走湖に着いた時はスッカリ陽が暮れていた。早速、何人かと温泉に行った。温泉は想像していたより大きく、浴室は湯気でムンムンしておりハッキリ見えない。やはりツアー客なのか、結構な人な入っていたが、洗い場も大きく大人数でも対応できる感じだった。温泉の泉質は単純温泉で無臭・無色透明でいい温泉だった。温泉に浸かった後は、お決まりのビールになった。そして麻雀をやる連中と呑み組と別れた。著者はあまり気が向かなかったが、麻雀をやる羽目になった。やはり飛行機とバスに1日揺られていたせいか、麻雀をしていても眠気が襲う。それでも夜中まで麻雀が続き、床に入ったのはの1時過ぎていた。布団に入ってスグに寝入ってしまった。翌朝は快晴で、窓からは網走湖が美しい姿を見せ、オホーツク海を一望でき、ご機嫌な景色を誇らしげに見せていた。ホテルに着いた時は陽が落ちていたので、全くこんな景観を想像していなかった。

 観光などどこ吹く風。呑んだくれる仲間には呆れたしまった3日間


網走刑務所をはじめオホーツク流氷館、サロマ湖などを廻って、「ぬかびら温泉」に向かった。バスの中では酒盛りが始まり、ツマミが亡くなったのか、柚子胡椒を舐めながら酒を呑んでいる。ここまでして呑んでいる連中の気が知れない。酒も無くなったのか、清里(北海道)で「じゃがいも焼酎」を購入して呑み直している。実際、呑んでいるのは3~4人なのだが、著者は酒は強くないので、ここまでして呑む奴の気がしれないし付き合いきれない。暫くして呑み疲れたのか、呑んでた蓮中もまた呑んでいない人も眠りこけている。その時に添乗員が近づいてきて「夕食にオプションをつけますか」と訊いてきた。昨夜はカニの食べ放題で欲求不満になっていたので、「オプションにはなにがあるの」の問いに「すき焼きができます」の答えにすぐ飛びついた。しかし我々の分しかないらしいかった。

 ジュウジュウ音を立てる「すき焼き」は恐縮したが、呑んだら忘れてしまった


「ぬかびら温泉」の温泉は、肌が滑らかになる“美人の湯”として評判で、だが1回だけ入っただけじゃ実感はなかった。夕食は他のツアー客と同じ時間、同じホールで食した。我々だけ少し離れた席だったが、すき焼きのジュウジュウする音は隠せない。他のツアー客が我々を見て、懸念そうな顔をして見ている。やはり希望者の分だけすき焼き出していたなら、こんな気まずくはならなかかっただろう。しかし初めは申し訳ない気持ちもしていたが、喰い始めてアルコールも入った頃には、他のツアー客に気を使っていたのも忘れ、ジュウジュウを音をたて喰った。翌朝、ホテルの窓から熱気球がいくつか浮かんでいるのが見えた。「ぬかびら温泉」がある上士幌は熱気球で有名で、全国フェステも行われている。

 新千歳空港で8時間も足止めを喰らったが、過ぎてしまうとイイ想い出に…


途中、足寄の松山千春の生家によった。なんと生家と云っても、もはやお土産店である。十勝のチーズをはじめ十勝の製品を中心に、松山千春のグッツも売っている。これは松山千春の直営なのか分からないが、それなり買う人も多かった。ようやく新千歳空港に着いた。でも問題が発生した。昼に新千歳空港に着いたのはいいが、飛行機が飛ぶのが夜の8時だった。なんと8時間も新千歳空港で時間を潰されなければいけない。添乗員に文句を云ってもしょうがないので、ツアーの○○○会社に直接電話をしたが交渉したが、ケンモホロホロの対応で話にならない。もう2度とこの○○○会社を使うもんか憤ったが、8時間も新千歳空港で過ごすはめになった。呑んべいの連中は待合所で酒盛りが始まった。ビールだワインだ、焼酎だ、と手当たり次第に呑んでいる。見ていると自分で土産に買ったワインまで呑み尽くしていた。

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