北海道 濁川温泉の若き日の想い出

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一昔前は辺鄙な田舎の温泉だった濁川温泉

都会の喧騒を逃れての静養や息抜きには最適なのが北海道の濁川温泉。人もあまり見かけない素朴な温泉。寛政10年(1798年)には既に現存していた云われ、道内でも5本指に入る歴史を誇っている。場所はイカメシで有名な森町からバスに揺られて約30分の所にある温泉。この濁川温泉には若い頃の想いで出がいっぱい詰まっている。

若頃は金はなかったが、何やっても面白かった

今から50年程前に、仲間10人と訪れたのが最初だった。驚いたのは温泉に浸かると身体に煤のような塵のような物が纏い付く。これが濁川の由縁かとつくづく思った。いまは新しい旅館やホテルが立ち並ぶようになったが、当時は訪れた旅館は叔母ちゃんが一人でやっているような所で、民家に気が生えたような旅館だった。叔母ちゃん5,000円だと主張したが、若い時だったので、宿泊代もまともに持っていない若者の集団は、値切って値切ってとうとう一人2,000円にしてもらった。

ビールの持込料をケッチてビールケースを隠した

そしてビールを1ケース持込んでテーブルの下に隠していた。初めは2本だけビールをとったが、2本なんか瞬く間になくった。なくなると隠していたビールから2本を取り出して呑んで、それを繰り返していたら、いつまでもビールが減らないので、叔母ちゃんも不思議そうな顔をしていたが、そのうち面倒になり、ビールケースをテーブルに上げて呑んだ。さすがに叔母ちゃんも何も云わなかった、若い頃の想い出が残る濁川温泉だったが、温泉は良かった。また当時は混浴でもあった。今も昨日のように蘇る。

 

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